
Izuly Garden
イズリー ガーデン
伊豆高原のアクア ロック ガーデン
ガーデンデザイン/施工/宿根草・川魚・水草の販売/園芸相談
イズリーガーデンはロックガーデンですが、随所に池を配し、岩と水と植物による
ダイナミックな造形美とハーモニーを追求しています。
樹木や宿根植物の葉の色と形にこだわり、季節の花々を植栽していますが、池には数百匹の川魚が泳いでおり、滝や水流の音に心癒される空間を演出しています。
いつでも見学できます。
メインのロックガーデンや池は道路側に面しているので自由に見ることができます。
火曜日と木曜日の7:00-11:00及び第2、第4土曜日の7:00-11:00はほとんど庭で
作業をしていますので、可能でしたらこの時間においでください。留守の場合もあ
るので遠方から来られる方は事前にご連絡ください。 080-6490-0218


四月下旬のイズリーガーデン入口付近。左のネグンドカエデ ”フラミンゴ” は7年前に植
えたもの。右側はヤナギ科のハクロニシキ。斑入り葉の樹木で明るい雰囲気を作ります。
Open Garden 2025 May 10---June 10
5月中旬から下旬にかけてがイズリーガーデンのクライマックス。オーナー不在時でも
自由にご覧いただけます。

池と川魚と水草



前面がガラス張りの池には500匹の川魚が泳いでいます。オイカワ、タナゴ、タカハヤ、
メダカ、ドジョウ、ヌマエビなどです。水草はスイレン、セキショウモ、エビモなどで
水草のレイアウトも楽しみの一つです。
あなたの庭に池を作りませんか?
イズリーガーデンではまるで水族館のような池を庭に造ります。
川魚は上から見ても面白くありませんが、横から魚の泳ぐ姿を見るとまるで別世界。
水を循環してせせらぎや小さな滝を作ることもできます。
水が漏らないように造る池はとても難しく、見た目よりは手間がかかります。長年池造りを経験してきたイズリーガーデンのスタッフが現地を見て、どのような池があなたの庭に最適かを検討し、デザインして施工します。
伊豆半島を中心に、東京都、神奈川県、静岡県、山梨県の範囲まで工事をすることが可能です。また完成後のメンテナンス、魚や水草の管理もいたします。
お問い合わせは 080-6490-0218 宇藤カザンまで。
ロックガーデンの勧め

イズリーガーデンがロックガーデン主体になったのは、大室山の火山流及び火山弾の堆積した急な傾斜地であることが最大の理由ですが、以前からロックガーデンへの憧れがありました。最も影響を受けたのは英国のウィズリー・ガーデンとエジンバラ植物園のロックガーデンです。

ロンドン郊外のウィズリーガーデンではヒマラヤの青いケシが育つくらいですから、ほとんどのアルペンフラワーを栽培することができるでしょう。しかし伊豆高原の高温多湿の気候ではロックガーデンに向く植物が育ちません。限られた植物の中で何を選択するか、どの植物が環境に適合するかを見極めるにはそれなりの年月を要します。ゆえにガーデニングは試行錯誤の連続だと実感します。


4000年前に大室山が噴火し、流れ出た溶岩が冷えて固まり、できた亀裂です。
このような空洞が庭の中にいくつかあり、暖かい湿った空気が出ている場所もあります。

7月のロックガーデンに咲くアガパンサス。白花のアガパンサスもだいぶ増えました。

イズリーガーデンのシンボルフラワーはフジの花。「宇藤」の中に「藤」の花が入っているから。白長藤をメインにピンクと紫のフジが4月下旬に咲き出します。

イキシア・ヴィリディフローラは淡い翡翠色あるいはトルコ ブルーのような色彩が実に美しくとても大事にしています。少しづつ殖えてはいるものの他の色のイキシアに比べると生命力はとても弱いです。
しかしながら希少な植物が比較的に簡単に手に入るようになったということは日本の園芸事情が90年ごろから格段に進歩したということでしょう。

ディエラマ・プルケリムムは「天使の釣り竿」とも呼ばれ細い茎に漏斗状の花が付く植物でその形がユニークです。


クニフォフィア(トリトマ)は花の形がユニークで高性の白花種、淡いオレンジ色などの品種を栽培していますが、一番のお気に入りは淡い黄色種。丈夫で放任でもどんどん殖えます。

ヘメロカリスを育てるのは難しくなく、
放任で良く殖え、主にアメリカで改良されて多くの品種が作り出されました。
イズリーガーデンのコレクションはまだ少ないがこれから徐々に魅力的な色彩の品種をそろえて行く予定です。

ポピー ”アメージンググレイ”
ポピー ”パンドラ”

ポピー ”レディーバード”
2024年のヒナゲシはアメージンググレイとパンドラとサーモンピンクのヒナゲシが中心で、その前年はレディーバードを多く植えました。いずれも秋に種をまき、本葉が出たころに花壇に定植します。
デリケートな色彩のアメージンググレイはやや栽培が難しいようですが、大株に育ってしまえばたくさんの花を付けます。
パンドラはセミダブルのやや暗い赤でとても魅惑的な色です。
左のレディーバードは黒い斑点が特徴の鮮やかな赤なので人目を惹くでしょう。


黒真珠
ロックガーデンにあまりバラは似合わないかも知れませんが、バラの存在感は大きく、庭の主役になります。蔓バラを多く植えていますが、もちろん木立性(ブッシュ)もあります。
あまり強すぎる色は好まず、上の写真の「黒真珠」とか「カフェ」「レイニーブルー」などが特に好きです。一番多く植わっているのは「ニュードーン」で、病気にならず良く咲いて、しかも崖に這わすこともできるのでイズリーガーデンにはなくてはならないバラです。「ニュードーン」よりさらに強いのは「ツクシイバラ」で、一重のピンクの花をたくさん付け、ものすごく成長が早いです。

ニュードーン

カフェ
カラフルな樹木たち
イズリーガーデンでは樹木の色彩にこだわっています。特に暗く重い印象にならないように斑入り葉と黄色や赤やシルバー系の葉の樹を多く植えています。

新緑のイズリーガーデン
上の写真は4月中旬のイズリーガーデンの入口の部分です。崖には白いモッコウバラが垂れ下がって咲き、右奥には大室山の一部が見えます。
イズリーガーデンの入り口にはネグンドカエデ ”フラミンゴ” が植わっています。庭を造り始めて最初の頃に地元のホームセンターで購入したのですが、相当な大きさに育ちました。
この先どこまで大きくなるのでしょう?


赤い葉のベニバスモモはヨーロッパで良く見かける木ですが、伊豆高原ではあまり見かけなく、日本ではとても成長が遅いように感じます。
春先に桃色の花を咲かせますが、スモモとは言え実は食べられません。
遠くに大室山を望みます。
右はハート形の葉のアメリカハナズオウ ”フォレストパンジー” です。
新葉は鮮やかですが次第に深い色に変化します。この木は東京から電車で運んだのですが、今ではとても大きく育ちました。雨が降ると水玉ができ、とてもお気に入りの木です。


左は斑入りミズキです。
この木は伊豆高原附近では他で見たことがありません。葉の色が美しく、段状に整った樹形に育ちます。
下は斑入りヤマボウシの
”ウルフアイ” です。
葉の縁が波打ち、花はグリーンがかったクリーム色です。あまり成長は早くありません。
斑入り葉ではヤナギ科のハクロニシキがあり、銀葉系ではロシアンオリーブ、ミモザなどが植わっています。
また庭の中央にはシンボルツリーとしての大きなヒメシャラの樹が植わっており、夏の庭に涼しい木陰を作り出しています。


庭の中央にあるヒメシャラの樹(左側)
個性的な葉


大型植物のカルドンです。
アーティチョークの原形と言われ、2mぐらいに育ちます。緑白色の葉が素晴らしく、存在感があります。葉はサラダとして、つぼみはゆでて食べられるようです。

南アフリカ原産のメリアンサス・マヨールは個性的な葉と赤茶色の花がユニークです。

コルディリネとアガベ(リュウゼツラン)

上下の写真はコルディリネ ”トベイダズラー”
とヒナゲシ ”レディーバード”

右の中央は斑入りのアガベ

グラス類



グラス類はイズリーガーデンにとって、とても大事な植物ですが、以前は考えられなかった多様なグラス類が日本で手に入るようになったことは喜ばしい限りです。左上はカレックス エバーゴールド、右上はスティパ エンジェルヘアー、左はトワダアシですが、他に斑入りススキや目立たないけれどコクリュウ(オオバジャノヒゲ)なども植えています。
ジャーマン アイリス コレクション


ジャーッマンアイリスは特に好きな花で少しづつコレクションを増やしています。現在は約30種ほどですが、水色系が特に好きで、右の写真の黒花の「ブラックスーテッド」のような他の花には無い色彩に惹かれます。
たくさん殖えた苗は販売をしていますので声をかけてください。
アガパンサスと球根植物

イズリーガーデンにはアガパンサスはたくさんあります。7年ほどかかって毎年殖えているのですが、高性種のブルーや白、やや濃い紫、そして矮性種も白と青があります。アガパンサスはほとんど肥料もいらず、放任で咲いてくれるのでとても便利な植物です。
球根植物ではワトソニアとグラジオラスが特に多く、カマッシア、トリテレイア(ブローディア)、白いカノコユリなども栽培しています。


イズリーガーデンの環境

伊豆諸島を望む
イズリーガーデンは伊豆高原別荘地内の標高230mほどの所にあります。海岸からは4kmほどの距離ですが、海岸に近い所とは育つ植物がだいぶ異なります。ここでは冬には凍結し、雪が降ることもありますが、城ケ崎海岸あたりでは雪はほとんど降らず、ブーゲンビリアなど南国的な植物が良く育ちます。
家のテラスからは伊豆大島、利島、新島などを望み、北側には大室山を望みます。
敷地全体が傾斜地で天城山の影響か降水量がとても多く、冬には北西の風が強く吹きます。
夏は東京に比べたら過ごしやすいのですが、多湿でデルフィニウムのような冷涼な気候を好む植物はとても難しく、オリエンタルポピーなどはどうしてもうまく行きませんでした。

早春の大室山
ガーデンでの愉しみ
イズリーガーデンでは毎月1日に庭でBBQパーティーを催しています。飲んで食べておしゃべりをして毎回大いに盛り上がっています。季節の良い時期はほとんどいつも庭でランチを取りますが、自分で育てた花に囲まれての食事は最高に楽しいひと時です。


宇藤カザン
フランスとイギリスで12年間の庭園造りを経験しながらイングランド、ウェールズ、スコットランドの約100の庭園を訪れる。
NHK=BSスペシャル「ヨーロッパガーデニング紀行」のホストとしてフランスのガーデニング事情をTVで紹介。BISES、園芸ガイド、花時間、フローリストなどの園芸誌に連載記事や特集記事が掲載される。
2016年より伊豆高原で庭園造りを始める。
葉の色と形を重視して宿根草、一年草、バラなどを岩の多い花壇に植栽し、滝や池、ガゼボ、パーゴラ、オベリスクを配したダイナミックで遊び心のある絵画のような庭園造りを目指している。
2024 年10月発売の「Garden & Garden」誌、秋号に特集記事として「イズリーガーデン」が紹介される。